突然ですが、階段から落ちたことはありますか。
私は恥ずかしながら数年前の23、4歳まで階段から滑り降りていました。幸いにも病院に行くほどの大ケガにはなりませんでしたが、尾てい骨が痛くなったり、時にはおしりに大きな青あざができたことも・・・。
階段から落ちなくなりたい!
住宅建材を扱って8年の経歴を持つ私が、階段から落ちにくくなるオススメ対策をご紹介します。
すぐに読める目次
こんな階段は落ちる!落ちやすい階段とは?

落ちやすい階段の特徴をまとめてみました。我が家の階段はいくつ当てはまるでしょうか!
1,急な勾配による、階段1段の蹴上げが高い
蹴上げとは、階段1段の高さを表します。
階段は安全性などを考慮し、建築基準法によって建物の用途や規模により、寸法が決められています。一般的な住宅の蹴上げ寸法は「23cm以下」。
23cmの高さを登るとなるとイメージがつきにくいですが、直径 21.8cmのボウリングのボールを登ると思うと結構大変そうに思いますよね。
2,手すりがついていない
2000年6月1日、建築基準法の改正により、階段への手すりの設置を義務付られています。ですが、2000年6月1日より前に建てられて家には手すりの設置は義務付けられていないので、手すりがついていません。
3,踊り場がない
踊り場とは、階段の途中の幅が広いたいらな部分を指します。
踊り場には、方向転換や休憩場所としての役割がありますがその他に、階段から滑り落ちたときの勢いを緩和する役割も担っています。階段の上から滑り落ちたときに、踊り場があるとないとでは怪我の具合も変わってきますね。
落ちやすい階段の特徴を3つ上げてみましたが、いかがでしたでしょうか。
ちなみの我が家の階段は、3つすべてに該当!
そりゃ階段から落ちるわけです。どうしたら落ちやすい階段から落ちることがなくなるのでしょう。
もう階段から落ちない!かんたんオススメ対策

階段をリフォームして安全を手に入れたいけど、
- 階段の形状を変えるには、間取りも変える必要がある
- 工期が長く、コストがかかる
- 工事期間中は、はしごで上り下りしないといけない
と考えるとなかなかリフォームに踏み切れないですよね。
階段自体を変えるような大掛かりリフォームでなくでも、かんたんに落ちにくい階段にすることができます。
【プロに頼む】手すりを設置する
オススメ度
階段に手すりを付けるリフォームは、一般的に1日~3日と短い工事日数で終了することが可能で、コストも比較的安く済みます。
階段から落ちる不安が解消され、安全性が高まったと効果をはっきりと実感できることができるので、実際に取り入れた人の多くが「やってよかった」と思う工事のひとつです。
手すりの取付には、壁に下地となる合板を入れる必要があります。
安心してください!各メーカーで下地の代わりになる補強部材=後付けベース材が販売されています。

後付けベース材と専用ブラケットを使用することで、手すりが設置可能になります。
手すりの高さは一般的に75cm前後とされていますが、使用する人の高さに合わせることが大切になってきます。施工業者と相談することをオススメします。
私がご紹介して手すりを取付けた方は、
階段を降りるときに足をすべらせてしまったが、手すりにつかまったおかげで階段から落ちずにに済んだ!
と手すりのおかげで安心して階段から上り下りができるようになったと言っていました。
【自分でDIY】すべり止めをつける
オススメ度
粘着テープの紙を剥がして、階段の角に貼るだけですべり止めの効果がある、すべり止め材があります。
接着テープで階段に貼るだけなので、誰でも簡単に施工することができます。
すべり止め材の価格は1セット5,000円以下のものが多く、ホームセンターやインターネットでも購入できるため、調達がしやすいのか特徴です。
【オススメ】川口技研 スベラーズ
スベラーズは取り付けはとてもかんたんです。
- 粘着テープのハクリ紙をはがす
- スベラーズを階段踏板の角に軽く合わせる
- 粘着がしっかりと効くように、上からまんべんなく強く押す
3ステップですべり止めを取り付けできるので、落ちやすい階段から落ちにくくなります。
またスベラーズはすべり止めとしての効果だけではなく、万が一落下してもスベラーズの角がコーナークッションになっているので、衝撃を吸収し当たりを和らげてくれます。

階段を転倒したときの衝撃安全性の実験では、3才児同等のダミー人形を使用したとき階段の角に衝突した場合、衝撃程度の評価で約30%軽減されるという結果が出ています。
すべり止めはもちろんのこと、衝撃吸収もしてくれるので、小さな子どもがいるご家庭から、お年寄りのいるご家庭まで幅広く使用することができますね。
まとめ
家族の誰かが、いつ、どのように落ちるかわからない階段。
万が一に備えて、家の階段を確認してみてはいかがでしょうか。
落ちやすい階段なら事故が起きる前に是非対策をしてみてください。
すぐに対策が難しくても、心構えをするだけでも十分事故防止につながると思います。
- 急いで階段を降りない
- 明るくし、よく見て階段を降りる
- 両手がふさがっているときは1段1段ゆっくり降りる
階段から落ちないように気をつけていきましょう!